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by torakog

小児科医として考えたこと(第9期-2)

講師は聖路加国際病院小児科の細谷亮太先生。
以前も講義に来られてた方。

見た目と違ってかなりソフトな話をする人。

講義の最初のほうは日野原重明先生の話とか、生い立ちのような自己紹介。
途中は昨年秋に放送されたNHKクローズアップ現代の「ある少女の選択」を鑑賞。

最後は子どもの重い病の治療、そして死、それを受け止める家族のグリーフについて、沢山の絵本を元にお話されてました。コッチのほうが話の中心だなあと思った。



昔より医療が進んだ事で、小児がんの治療率はものすごく向上している。
80%なんだそうだ。まだ残り20%については課題もあるだろう。
それよりも、「治る」という過剰な期待と持つことで高度な治療を続けてしまい、
それが当事者を精神的に追い詰めるのではないだろうか、という問題が発生している。
「ある少女の選択」の治療をしないことを選んだ少女。
可能性があるかぎり治療を続けて生きていて欲しいと願う家族。
18歳はもう十分自分で自分の命を決められる年齢かもしれないし。
まだ子どもだといえるかもしれない。

当事者が子どもであっても、当事者の気持ちを尊重した医療をするにはどうしたらいいんだろう。
子どもに病気の事を説明するときの*うそをつかない*わかるように*思いやり
はとても大切だ。

そして、20%の頑張ったけど残念な結果になった、残された家族のためのグリーフケアも大切だ。

備志録的な参考文献
君と白血病-この一日を貴重な一日に
チャーリー・ブラウンなぜなんだい?友達が重い病気にかかったとき
なみだ



さてここからは余談。ほんとう、こんなこと書きたくないけど書いてスッキリしたいから。

しかし一年前ほどから、参加者数が増えて、仲良しグループで参加する人が増えたせいだろう、
講義中に雑談する人が多い。それもなぜか声がでかい!
私は高木先生や細谷先生の話が聞きたいので、私の後ろに座っている中高年二人組みが
3月に「ある少女の選択」のNスペ版を見たとかそういう話が聞きたいわけじゃない(怒)
それに、その二人組みのうち一人がもう一人の人のために席取っていて、
もうひとりが来たの講義始まってから30分もすぎてから。
その間に他の、もっと早く来た人は座れずにいるのが、すごく納得がいかなくて。
お友達の雑談ねた感覚で受講しているんだろうねえ。
カルチャースクール感覚で受講している人もものすごく多いもんねえ。
「最近の若者のマナーはなっとらん!」と苦情言うお年寄り多いけど、
この講座に参加してから、バスに座るために階段を走る人とか、席取りとか、
とにかく中高年のマナーだっておかしいじゃない、と憤りを感じることが増えた。
by torakog | 2011-10-16 13:56 | GriefCare