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by torakog

いきる喜び(第9期-4)

講師は江草安彦先生。岡山の障害者施設、旭川荘の名誉理事長。

私は小学から高校卒業まで岡山で育ったので、旭川荘は「巨大な障害者施設」としてしばしばニュースに取り上げられるほど有名で、岡山の人なら知らない人は居ない存在なんだけど、
ここは関西文化どっぷりの尼崎なので、大丈夫かな?というのと、障害者とグリーフケアとはどう関係するんだろう?という懸念を持ちながらの授業になりました。



江草先生は元々岡山大学の小児科医で、たくさんの病で亡くなる子どもたちをみて無力さを感じてきました。そして、生き延びたとしても、一生続く障害で寝たきりになる子どもたちの姿も。

そのなかで、別れたことさえ分からないくらい重い障害の子ども達でさえ、親や家族と別れると高熱を出したり叫んだりする、感情は知能とは関係ないというのがとても重い言葉でした。
そんな、かぼそい命のために、好きな食べ物を用意したり、母親と似た声の職員を担当につけたり、自宅に帰れなくても近くでピクニックするという心の通った介護が、彼らの人生にそれなりの「いきる喜び」を与え、職員に対しては、電車で席を譲った若い医師の話のように「振り返ってみるゆとりができる」ものなのでしょう。

こういう"相手に寄り添う"考え方はグリーフケアにつながるものですよね。

そして、障害や辛い事、厳しい現実にたいしては、特に日本人はウソをついたり隠したりする傾向が未だに強いけど、それでは何の解決にもならない。「誠実に話す事で人の心を動かし」「論破する事はできるが、納得させるのは難しい」という言葉は、講師の生き方そのものなのかもしれないなあと思いました。
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by torakog | 2011-11-16 22:51 | GriefCare