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by torakog

悲しみから生まれる力-死の虚無と向き合う-(第8期-13)

島薗進先生。死生学の大家だけど、先週ほどは聴講者いない。
それに、なんといっても、レジュメが漢字だらけ。三分の二が明治から第二次世界大戦時の文章なので、その頃の文章の漢字なので、全然読めないし、意味が分からない。

どうやら、今月発売の本の解説になっている様子で。




明治時代の「哲学的自殺」。良い家のボンボンがたいした人生の喜びや苦しみを知る前に、本で哲学や宗教を勉強した挙句に、生死についての小難しい理屈をこねまくった挙句に日光の華厳の滝に飛び込んで自殺した。うわ~これは私の勝手な解釈だけど、本当にそうとしか思えないよ。

戦艦大和の特攻兵が書く、「生き残りの悲しみ」。
大和の中で、特攻について、日本が負けるかもしれないのに愚劣な作戦をしてどうするという大論戦が繰り広げられた。そんなこと知らなかった。みんな日本のために何の疑いも無く「天皇陛下バンザイ」と叫びながら特攻に出て行ったと思っていたら。
壮絶な生き残りの悲しみ、虚無感にあふれた文章を書き残しています。

そして、1960年代から、癌を通して死に向き合う、悲しみに向き合ウ用になってきた。
宗教学者である岸本英夫さんの闘病生活。いざというときのために生死間を整理すること。そして、生命飢餓状態に置かれた人間の生死感。それは、死の攻勢との切羽詰った闘いであり、考え方や観念は無用の長物だという。そうだよね。哲学的自殺しようとする人に読ませたいよ。
そして、詩人の高見順さんの死の淵にたつ視線から、電車に乗ろうとする人達の生命にあふれた姿が、死に行く自分の悲しみを慰めてくれる、と言う。なんとなく分かるわ。孫や子供のために何かを残そうとする人ってこういう感じなのかも。

と言うわけで、全体的にはレジュメは難しいけど、落ち着いた授業でした。
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by torakog | 2012-02-06 22:44 | GriefCare