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サポート生活でどたばたな毎日!


by torakog

うつ病ダンナとの生活

結婚して9年がたつ。
そのうち丸6年以上、ダンナのうつ病をサポートしてることになる。



彼は、いわゆるSEという仕事をしている。
上司との軋轢、クライアントの要望、そして、自分の父親の死。
これらがまとめて彼の身に圧し掛かってきたとき、
彼はまじめにすべてをきれいに対応しようとして、
それはもともと無理なことなので、すべてが破綻してしまった。
ある夏の日、突然に、
「もうこれ以上会社にいけないよ」
と言って号泣する彼にはびっくりした。
その数日後にNYテロが起きたので、私の中では“911”と呼ぶ出来事になった。
それから、2週間の休職。リハビリも配慮もなく復職したので、
約一年後にまた破綻して、8ヶ月の休職。
今度は少しはリハビリがあったのに、彼自身が変わろうとしなかったので、
半年もたたずに出勤できなくなり、今度は1年8ヶ月の休職。
今は復職して2年半。未だに制限就労(深夜残業禁止、出張禁止など)下で
だるいしんどい言いながらなんとか働いてる。

妻として、私の気持ちもずいぶん変わった。発症した最初は本当に気を使って、
彼の気持ちを第一に大切にしてきた。お互いの親にも打ち明けずに来たので、
私が彼の妻の役割だけでなく、母の役割もやらされてきた。
そんな生活は私の心も蝕んできた。自分を押し殺すのに慣れすぎて、
職場で普通に人と接することが出来なくなってきた。おかげで私も心療内科のお世話に
なって、半年ほど引きこもり生活を送ったこともある。

それからは、出来ないことは出来ない、いくらうつ病だからといっても、
彼の気持ちをいつも第一に扱うことは、限界もあるし、それがいつも正しいとは限らない。
彼がうつ病と共存していくには、彼自身にも妥協してもらわなくちゃいけないんだ。
私ばかりがイライラやムカつきを我慢してては、サポートは続かない。

だから、いつも私と一緒に居たがる彼を置いて、遊びに行ったりもする。
彼は私がうつ病のサポートで知り合った仲間と集まるのを嫌がるけど、
私にはそれはストレス解消になるから、出かける。
弟が悪性リンパ腫を発症しても、「怖いからお見舞いにいけない」というダンナを
留守番させてでも、私は泊りがけで実家に帰る。

そんなこんなする事で、私自身がうつ病の夫のサポートを細く長く続けられるし、
いざという時にも対応できるんだと思う。
by torakog | 2007-10-08 19:44 | depression